◆アベンソアール 育成方針
アベンソアールのサッカーを登山に例えるとしたら、バランスよく歩くための登山靴は“技術”、登りきるのに必要なリュックは“戦術”といえます。その長く険しい道のりを乗り越えるために、登山口での準備が大切になります。登山中はさまざまに変化する気候や地形(局面)の中で、靴を履き変えるように技術を選び、背負っているリュックの中から戦術を引き出します。そして、技術と戦術を発揮するためには鍛え上げられた“体力と精神力”が求められます。
ジュニア、ジュニアユース年代からカテゴリーやレベルに合わせて、創造性と自己決定力を備えた一人前の登山家になるべくトレーニングを行い、選手一人一人が霧島の頂上を目指します。
◆基本コンセプト
一人一人のプレーの“楽しい”を追及する。
ボールをたくさん触ることこそ、プレーを楽しみ喜びを感じることができる。
(1) 効果的なプレーをするための「状況把握 ⇒ 判断 ⇒ プレー」を理解し、よりスピードを上げる。
(2) 厳しさ、激しさを日常にし、ゴール前の攻防で最大限の力を発揮する。
(3) ボールが動くたびにポジションを獲得しチームのために走ることを学ぶ。
マイボールをどう生かすのか? ――日々のトレーニングでコンセプトを学ぶ。
◆指導方針
1. 楽しむ
・自分のこだわりと質を追及し、チャレンジすることを楽しむ。
・ギリギリのところで勝負を楽しむ。
2. 知る・気づく
・自分自身を知り、仲間を知り、スタッフの人となりを知る。
・自分の状態に気づくために、練習内容などをノートに書く習慣を身につける。
3. 磨く
・サッカーに対する、精神力(執念)と集中力(日々の経験値)を磨く。
・サッカーを通じて、知性・感性・コミュニケーションなどの多面的な人間らしさを磨く。
4. 準備万端
・準備する意思なくして、勝とうとする意思は無意味である。
・日々の小さな積み重ねが、目標を達成するための方法となる。
5. 考える
・自分の担う役割を認識し、周囲の状況を感じ取り自己決定力を発揮する。
・目標を掲げたらそこに向けて創造性を生かし、自主的に判断して行動する。
6. 勝利を目指す
・ちょっとした「勝利体験」の積み重ねが貪欲な向上心や自信を生み出す。
・仲間を認め合い、チームは「勝利」を目指し、そして「個の力」を最大限発揮させる。
◆医療
この年代は、成長痛での膝、かかとの痛みに苦しむ選手を多くみかけます。そのような選手へは、正しい処置や治療の紹介、またその中でのトレーニング方法をその時の痛みと相談しながら行っていきます。
また、クラムジー ⇒ 急激な心体の変化により、心身ともに不安定になる時期は、専属トレーナーによる個々のトレーニングで再び安定を取り戻す準備をします。
痛みは我慢せずに、しっかりと専門分野に相談しやすい環境づくりを進めていきます。
◆行動指針
あいさつ
・相手に伝わるあいさつを心がける。
・「ありがとう・ごめんなさい」を素直に言葉に出す。
100%の努力
・日々のトレーニングは試合以上のテンションで向き合う。
・自己の管理:練習→栄養→睡眠のサイクルを習慣化し、タフな身体を作る。
意思表示
・考えた返事と「いいえ」を言える環境をみんなで作ってあげる。
・相手のことを考えているという意思表示がコミュニケーションとなる。
後片付け
・練習・試合の始まる前に整理整頓をすることで、整った精神状態で試合に臨む。
・会場や施設の清掃することで、次の準備に繋がる。
感謝
・自分を応援してくれる家族、友達に感謝の気持ちを伝えられる人になる。
・仲間・指導者・相手・審判員、サッカーに関わる全ての環境に感謝できる人になる。
責任ある行動
・アベンソアールの選手としての誇りをそして、夢を持つ。
・アベンソアールのエンブレムに相応しい服装や言動を考える。
ルールに触れる
・時間の管理:家庭→学校→地域→サッカーという日常の順序で行動する。
・試合のルールや社会のルールに触れ、自立していくために学習していく。
◆指導者基本指針 ~将来像を見据えた各世代の取組み~
指導者自身の思考(志向) = 選手のプレーの質
〇指導者の主な役割
・選手たちの能力を最大限引き出し、目標へ導く。
・勝利を掴める一員である誇りを持たせる。
・常に最高のパフォーマンスを発揮するために「心・技・体」をバランスよく積み上げる。
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